大切な着物、売却の前に知っておきたいこと
着物を整理しようと思ったとき、「せっかくなら高く売りたいけど、どうすればいいの？」と悩んでいませんか？タンスの奥にしまってある着物や、故人から受け継いだ大切な着物。その価値がわからず、適正価格で売れるか不安に思っている方も多いはず。
実は、着物買取で約半数の方が査定結果に「がっかり」した経験があるというデータもあります。
でも安心してください！この記事では、着物を売る際に気をつけたい3つの重要ポイントを徹底解説します。これらを押さえておくだけで、着物の価値を最大限に引き出し、満足のいく価格で売却することができますよ。
着物に詳しくない方でも実践できる具体的な方法をご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください！
着物の価値を左右する重要ポイント
ポイント1：着物の種類と素材を正しく把握する
着物を高く売るためには、まず自分が持っている着物の種類と素材を正確に把握することが大切です。着物の価値は主に「素材」「作家・ブランド」「状態」によって決まります。
特に素材は価値を大きく左右します。正絹（絹100%）の着物は、化学繊維の着物よりも高値がつきやすい傾向にあります。着物の裏地を見て「絹100%」などの表記があれば、正絹の可能性が高いでしょう。また、着物の種類によっても価値は変わります。例えば：
訪問着：フォーマルな場で着用する着物で、比較的高価
振袖：成人式などで着用する若い女性向けの正装で、華やかな柄が特徴
小紋：カジュアルな着物で、日常使いに適している
留袖：既婚女性の正装で、格式が高い
着物に詳しくなくても、タグや証紙（証明書）があれば、それを保管しておくことで査定時に有利になります。
素材や作家名がわかる情報は必ず残しておきましょう。
ポイント2：着物の状態を適切に管理・確認する
着物の状態は買取価格に直結します。シミや汚れ、カビ、虫食いなどがあると、大幅に価値が下がってしまいます。
売却前にチェックしたい主なポイントは：
シミや汚れ：特に襟元や袖口など、汗や化粧品がつきやすい部分
カビ：保管状態が悪いと発生しやすく、独特の臭いがある
虫食い：小さな穴が空いていないか確認
日焼け：長期間日光に当たると色あせの原因に
ほつれ：縫い目や刺繍部分のほつれがないか
もし汚れやシミが見つかった場合、自己判断でクリーニングするのは避けましょう。素材によっては逆に状態を悪化させることがあります。プロのクリーニングを検討するか、現状のまま査定に出すのが無難です。
また、着物をきれいに畳んで保管することも大切です。査定時に着物の状態が良いと判断されれば、買取価格アップにつながります。
ポイント3：適切な買取方法と業者選びをする
着物を売る方法はいくつかありますが、主な選択肢は以下の通りです：
専門の着物買取業者：着物に特化した知識を持ち、適正な査定が期待できる
リサイクルショップ：手軽だが、専門知識がない場合も
オークションサイトやフリマアプリ：メルカリなどで個人間取引
着物市：イベント形式で開催される買取会
それぞれにメリット・デメリットがありますが、高額査定を狙うなら専門の着物買取業者がおすすめです。特に無名の着物でも、素材や状態によって適正に評価してくれる可能性が高いからです。
買取業者を選ぶ際のポイントは
複数の業者で査定を受ける：相場は業者によって異なるため、比較することで最適な価格を見つけられます
出張買取や宅配買取を活用する：自宅から出なくても査定してもらえるサービスを利用
口コミや評判を確認する：実際に利用した人の声を参考にする
買取実績や専門性をチェック：着物専門の買取業者かどうか確認
特にネット上で売る場合は、商品写真にこだわることが重要です。メルカリなどのフリマアプリでは、1枚目の写真が購入者の目に最初に入るため、着物全体がわかる写真を用意しましょう。また、タグや証紙、シミや傷なども含めて複数の角度から撮影することで、信頼性が高まります。
着物買取で損をしないための追加知識
高く売れる着物の特徴を知っておこう
一般的に高値がつきやすい着物の特徴は以下の通りです：
有名作家やブランドのもの：人間国宝や著名な作家の作品は高価値
伝統工芸品の着物：友禅や絞り、久留米絣などの伝統技法で作られたもの
アンティーク着物：年代物で状態の良いもの
希少な柄や色合い：珍しいデザインや色使い
付属品が揃っている：帯や和装小物などがセットになっているもの
逆に、化学繊維の着物や既製品の量産型着物は比較的安価になりがちです。ただし、無名の着物でも素材や状態が良ければ、予想以上の価格がつくこともあります。
着物買取のベストシーズンを狙う
着物の買取相場は季節によっても変動します。一般的に、着物を着用する機会が増える秋から冬にかけて（9月〜2月頃）は需要が高まり、買取価格も上がる傾向にあります。特に成人式シーズン前の10月〜12月は振袖の需要が高まるため、この時期の売却がおすすめです。
反対に、春から夏にかけては着物の需要が下がるため、買取価格も若干下がる可能性があります。タイミングを選べるなら、需要の高い時期を狙いましょう。
着物に関する書類や証明書は大切に保管
着物を購入した際の証明書（証紙）や購入証明書、箱書きなどがあれば、必ず査定時に提示しましょう。これらの書類は着物の真贋や価値を証明する重要な資料となり、査定額アップにつながります。
特に高級着物や作家物の場合、証明書がないと本物と認められず、価値が大幅に下がることもあります。たとえ古い着物でも、関連する書類は捨てずに保管しておくことをおすすめします。
まとめ：着物を最高値で売るための3つのポイント
着物を売る際に気をつけたい3つのポイントをおさらいしましょう：
着物の種類と素材を正しく把握する
正絹か化学繊維か、どんな種類の着物かを確認し、証紙や購入時の情報を保管しておく
着物の状態を適切に管理・確認する
シミ、汚れ、カビ、虫食いなどがないか確認し、適切に保管する
適切な買取方法と業者選びをする
専門業者を選び、複数の業者で査定を比較する
大切な着物だからこそ、その価値に見合った対価で手放したいものです。この記事でご紹介したポイントを押さえておけば、着物売却の際の「がっかり体験」を避け、満足のいく取引ができるはずです。
眠っている着物があれば、ぜひこの機会に査定に出してみてはいかがでしょうか？あなたが思っている以上の価値があるかもしれませんよ。着物を売ることで、新たな価値や喜びを次の持ち主に繋げることができます。そして、あなた自身も新しい生活空間や資金を得ることができるでしょう。
